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基本データ型の範囲
6つの基本データ型(int、byte、short、long、float、double)は、全て符号付の数値である。
全て定められたビットで表し、最上位ビットを符号として用いる。最上位ビットが「0」の時は正、「1」の時は負を表す。
| 型 |
ビット数 |
バイト数 |
最小値 |
最大値 |
| byte |
8 |
1 |
-2の7乗 |
2の7乗-1 |
| short |
16 |
2 |
-2の15乗 |
2の15乗-1 |
| int |
32 |
4 |
-2の31乗 |
2の31乗-1 |
| long |
64 |
8 |
-2の61乗 |
2の61乗-1 |
| float |
32 |
4 |
不要 |
不要 |
| double |
64 |
8 |
不要 |
不要 |
整数リテラル
Javaで整数を表現する方法は以下の3種類がある。
10進法・・・そのまま表記。
8進法・・・数値の頭に0を付ける。
16進法・・・数値の頭に0Xまたは、0xを付ける。
これら3つの整数は、全てデフォルトでint型をとる。long型を定義するには数値の語尾にサフックスとして、Lまたはlをつける。
変数の宣言の例
class Test{
public static void main(String[] args){
byte b = 23 ;
short s = -123 ;
int i = 0x624 ;
long l = 0777L ;
}
}
浮動小数点リテラル
浮動小数点は、デフォルトでdoubleをとるので、float型を使用する際は、サフィックスとして、fまたはFを付ける。
浮動小数点リテラルの例
class Test{
public static void main(String[] args){
double d = 132333.22222 ;
float f = 123 ;//右辺はint型なのでOK
float f2 = 111111.1F ;//右辺をfloat型にしてるのでOK
//これはコンパイルエラー。右辺がdouble型で精度が落ちる為
//float f3 = 21.111 ;
}
}
ブールリテラル
boolean型は、真偽を表す。すなわち、「true」「false」のみ。
ブールリテラルの例
class Test{
public static void main(String[] args){
//これは、OK
boolean b = true ;
//これも、OK
boolean b2 = false ;
//これはコンパイルエラー
//boolean型には、trueかfalseしか代入できない。
boolean b3 = 1 ;
//これはコンパイルエラー
//boolean型に、文字列は代入できない。
boolean b4 = "true" ;
}
}
文字リテラル
一文字を扱う。文字を単一引用符で囲む。値の前にプレフィックス\uをつけるとunicode表記ができる。尚この際は、単一引用符で囲む。
文字とは所詮ただの16ビットの数値であるから、正の16ビット内の数値は全てchar型に代入できる。
文字リテラルの例
class Test{
public static void main(String[] args){
char c = 'c' ;
char c1 = '\uface' ;
char c2 = 65535 ;
char c3 = (char) -999 ;
//これはコンパイルできない。65535よりも大きいため。
char c4 = 1000000 ;
}
}
識別子の名前の付け方
Javaで指定されている49個のキーワードは識別子に使えない。
テラル値(true、false、null)も使用できない。
先頭は文字もしくは、「_」か「$」は使用できる。数字は先頭には使えない。
宣言の例
class Test{
public static void main(String[] args){
int $a = 3 ;
int _b = 4 ;
int %c = 8 ;//エラー
int d6 = 6 ;
int 6d = 4 ;//エラー
int e$_3333 = 9 ;
}
}
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