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メンバー
メソッドとインスタンス（非ローカル）変数のこと。ちなみに、メソッド内で宣言した変数をローカル変数という。
クラス間がアクセスできる事が前提といた上で、あるソースコードが別のクラスのメンバーにアクセスできるという事は、以下の2通りがある。
１．インスタンスを生成して、メンバーにアクセスする。
２．継承したクラスが継承元のメンバーを使用する。
インスタンスを生成して、メンバーにアクセスする例
class Test{
public String Method(){
return "アクセスできました。" ;
}
}
class TestMain{
void use(){
//この行がコンパイルされると、
//TestMemderInstanceがtestクラスにアクセスできる。
Test test = new Test() ;
//TestMemderInstanceはデフォルトメソッドMethod()に
//アクセスできるのでOK！
System.out.println(test.Method()) ;
}
}
継承したクラスが継承元のメンバーを使用する例
class Super{
public String Method(){
return "アクセスできました。" ;
}
}
class Sub extends Super{
void use(){
//Superクラスを継承しているので、この行はOK！
this.Method() ;
//この行がコンパイルされると、
//SubがTestMemberSuperクラスにアクセスできる。
Super s = new Super() ;
//Subはtest参照変数を通じて、Method()を呼び出せる。
s.Method() ;
}
}
メンバーアクセス[パブリックメンバー(public)]
メンバー変数・メソッドに「public」修飾子がついていると、全てのパッケージからアクセス可能となる。但し、そのクラスが見えている事が前提条件。
異なるパッケージ間の例
package cat ;
public class Cat{
public void method(){
System.out.println("publicメンバーなのでアクセスできます。") ;
}
}
package dog ;
import cat.* ;
public class Dog{
public static void main(String[] args){
Cat test = new Cat() ;
test.method() ;
}
}
継承による例
package supered ;
public class Super{
public String method(){
return "publicメンバーなのでアクセスできます。" ;
}
}
package subed ;
import supered.* ;
public class Sub extends Super{
public void use(){
//TestMemberPublicSuperを継承しているので、
//インスタンスを生成せずに直接method()にアクセスできる。
//ちなみにthis修飾子はこの場合なくてもよい。
System.out.println(this.method()) ;
}
}
//実行ファイル
package subed ;
public class Test{
public static void main(String[] args){
//このTestはサブクラスでないので、Subのインスタンス生成が必要になる。
Sub s = new Sub() ;
s.use() ;
}
}
メンバーアクセス[プライベートメンバー(private)]
privateで宣言されたメンバーは、そのクラス以外のクラスのコードからアクセスする事はできない。また、private修飾子の付いているスーパークラスのメソッドも、サブクラスで使用できない。
「privateメソッドをサブクラスは継承できない」＝「メソッドのオーバーライドもできない」
サブクラス内で、メソッドをオーバーライドしている様にみえるが、実際はオーバーライドではなく、新しくメソッドを宣言しているだけである。
privateが付いているメンバーにアクセスしてみる例
package cat ;
public class Cat{
private int add(int a , int b){
return (a + b) ;
}
}
package dog ;
import cat.* ;
public class Dog{
int c ;
Cat cat = new Cat() ;
public void use(){
c = cat.add(1 , 3) ;//※
}
}
Catクラス内の「add()」メソッドはprivate修飾子が付いているので、同一クラス(すなわち、Cat内)でのみアクセスできる。よって、「※」でコンパイルエラーが起きる。
サブクラスがスーパークラスのprivate修飾子の付いているメンバーにアクセスしてみる例
class Super{
private int add(int a , int b) {
return (a + b) ;
}
}
public class Sub extends Super{
void use(){
System.out.println(add(1 , 2)) ;//※
}
}
クラス間同士はアクセスできるが、Superクラスのprivateメソッドは継承できないので「※」でコンパイルエラーが起きる。
メンバーアクセス[デフォルトメンバーとプロテクトメンバー(protected)]
ほとんどこの2つに違いはない。デフォルトメンバーとプロテクトメンバーは、同一パッケージのみアクセスできる。唯一の違いは、プロテクトメンバーは「他パッケージのプロテクトメンバーをサブクラスで継承を通じてアクセスできること。」
同一パッケージ内のデフォルトアクセスの例
class Dog{
void echo(){
System.out.println("I am a dog") ;
}
}
public class Cat{
public static void main(String[] args){
Dog dog = new Dog() ;
dog.echo() ;
}
}
同一パッケージ内なのでアクセスできる。ちなみにDogクラスのecho()メソッドに「protected」を付けても結果は同じ。
異なるパッケージのデフォルトアクセスの例
package Dog ;
public class Dog{
void echo(){
System.out.println("I am a Dog") ;
}
}
package cat ;
import dog.* ;
public class Cat{
public static void main(String[] args){
Dog d = new Dog() ;
d.echo() ;//ここでコンパイルできない。
}
}
この例では、お互いのクラス間同士はpublicなのでアクセスできる。が、Dogクラスのメソッドecho()は、デフォルトアクセスなので同一パッケージ内でないとアクセスできない。よって、この例はコンパイルできない。ちなみにメソッドecho()をプロテクト(protected)に変更してもコンパイルできない。
同一パッケージ内でのクラスの継承（デフォルトアクセス）の例
class Super{
int a = 9 ;
}
public class Sub extends Super{
void echo(){
System.out.println(a) ;//��
}
public static void main(String[] args){
Sub s = new Sub() ;
s.echo() ;
Super s2 = new Super() ;
System.out.println(s2.a) ;//��
}
}
�，老兢気靴織瓮鵐弌縞竸瑤鮖箸辰討い襦��△魯后璽僉璽�ラスのインスタンスを生成し、アクセスしている。ちなみに、スーパークラスのメンバー変数を「protected」にかえても結果は同じ。
他パッケージ内でのクラスの継承（デフォルトアクセス）の例
package supered ;
public class Super{
int a = 9 ;
}
package subed ;
import supered.* ;
public class Sub extends Super{
void echo(){
System.out.println(a) ;//��
}
public static void main(String[] args){
Sub s = new Sub() ;
s.echo() ;
Super s2 = new Super() ;
System.out.println(s2.a) ;//��
}
}
�，老兢気靴織瓮鵐弌縞竸瑤鮖箸辰討い襦��△魯后璽僉璽�ラスのインスタンスを生成し、アクセスしている。ちなみに、スーパークラスのメンバー変数を「protected」にかえても結果は同じ。
他パッケージ内でのクラスの継承（デフォルトアクセス）の例
package supered ;
public class Super{
int a = 9 ;
}
package subed ;
import supered.* ;
public class Sub extends Super{
void echo(){
System.out.println(a) ;//��
}
public static void main(String[] args){
Sub s = new Sub() ;
s.echo() ;
Super s2 = new Super() ;
System.out.println(s2.a) ;//��
}
}
�，妊灰鵐僖ぅ襪任�ない。他のパッケージのスーパークラスのデフォルトメンバーをサブクラスは継承できない。�△皀灰鵐僖ぅ襪任�ない。他のパッケージのスーパークラスのデフォルトメンバーをインスタンス変数(s)を通してアクセスできない。では、デフォルトメンバーをprotectedにするとどうなるか？次の例を見て下さい。
他パッケージ内でのクラスの継承（プロテクトアクセス）の例
package supered ;
public class Super{
protected int a = 9 ;//protectdに変更
}
package subed ;
import supered.* ;
public class Sub extends Super{
void echo(){
System.out.println(a) ;//��
}
public static void main(String[] args){
Sub s = new Sub() ;
s.echo() ;
Super s2 = new Super() ;
System.out.println(s2.a) ;//��
}
}
このコードは�△妊灰鵐僖ぅ襪任�ない。protected修飾子がついているメンバーは他パッケージの場合、継承を通じては使用できるが、参照変数を使用してアクセスする事はできない。
他パッケージ内でのクラスの継承したメンバーを他のクラスからアクセスしてみる（プロテクトアクセス）の例
package supered ;
public class Super{
protected int a = 9 ;//protectdに変更
}
package subed ;
import supered.* ;
class Sub extends Super{
}
class Test{
public static void main(String[] args){
Sub s = new Sub() ;
System.out.println(s.a) ;//※
}
}
この例はコンパイルできない。Subクラスで継承したメンバー変数「a」は、Subクラス内では使用できるが、継承したメンバーは全て「private」アクセスになってしまう。よって、そのprivateメンバー「a」にアクセスしようとしている※でコンパイルエラーが起きる。
ローカル変数とアクセス修飾子
ローカル変数にアクセス修飾子は付けれません。唯一付けられる修飾子は、「final」のみ。
finalメソッド
メソッドをサブクラスでオーバーライドできなくするのに使用。APIの中には、finalメソッドが多い。
finalメソッドの例
class Super{
final void echo(){//finalメソッド
System.out.println("Final") ;
}
}
class Test extends Super{//継承
void echo(){//オーバーライド
System.out.println("final") ;
}
}
finalメソッドをオーバーライドしようとすると、コンパイルできない。
final引数
メソッドの引数をfinalで指定。finalで指定することによりこの変数は、変更できなくなる。ちなみに引数はローカル変数なのでメソッド内でしか使えない。
final引数の例
class Test{
int add(int a, final int b){//bはfinal引数
a = a + 3 ;
b = b + 3 ;//bはfinal引数なので変更できない。※
return (a + b) ;
}
public static void main(String[] args){
Test t = new Test() ;
System.out.println(t.add(2, 3)) ;
System.out.println(t.add(2, 5)) ;
}
}
final引数の値は変更できない。なのでこのソースはコンパイルできない。※を削除すれば、コンパイルできる。
abstract(抽象)メソッド
抽象メソッドは、「抽象クラス」「インタフェース」クラスでのみ使える。インタフェースクラスでは暗黙的に抽象メソッドとなるので、abstract修飾子は省略できる。注意しなくてはいけないのは、インタフェースでなくて、クラス内に抽象メソッドがあった場合は、そのクラスは抽象クラスとなるので、必ずクラスの修飾子にabstractをつける。
抽象メソッドは不完全なメソッドなので、戻り値・メソッド名・引数を指定し、関数は書かずにセミコロンで終わらせる。
抽象メソッドは実装を前提としているので、実装に関連する修飾子「synchronized」「static」「native」「strictfp」との使用もできない。また、実装を前提としているので、「final」とも併用できない。
synchronized(同期)メソッド
メソッドにsynchronizedキーワードが付ける事により、そのメソッドには一つのスレッドしかアクセスできなくなる。同期メソッドは、4つのアクセスレベルが使用でき、finalとも併用できる。
native(ネイティブ)メソッド
native修飾子がついているメソッドは、そのメソッドがプラットフォーム依存の言語(Cなど)で実装されている事を表す。
strictfpメソッド
strictfp修飾子が付いているメソッドは、浮動小数点をIEEE754標準に準拠させるためのもの。クラス全体にも使える。
final変数
finalで宣言されたインスタンス変数(メンバー変数)は、その変数を明示的な値で初期化した後に再び初期化する事はできなくなる。インスタンス変数をfinalと宣言した場合は、コンストラクタ終了時までに明示的な値を割り当てる必要がある。
final変数を初期化しない例
class Super{
final int a ;//��
}
class Test{
public static void main(String[] args){
Super s = new Super() ;
}
}
�，�final変数なので、初期化しないとコンパイルエラーになる。
final変数を初期化する例
class Super{
final int a ;
//コンストラクタ
Super(){
a = 3 ;//初期化
}
}
class Test{
public static void main(String[] args){
Super s = new Super() ;
System.out.println(s.a) ;
}
}
final変数に再代入する例
class Super{
final int a ;
//コンストラクタ
Super(){
a = 3 ;//初期化
}
//再代入メソッド
int method() {
a = 5 ;
}
}
class Test{
public static void main(String[] args){
Super s = new Super() ;
s.method() ;
System.out.println(s.a) ;
}
}
メソッドmethod()はfinal変数「a」に再代入を行おうとしている。ここでコンパイルエラーが起きる。
transient変数
インスタンス変数をtransientと宣言すると、その変数を宣言しているオブジェクトをを直列化しようとした時、その変数をスキップ（無視）するように、JVMに指示することができる。この修飾子は、変数のみに使用できる。
volatile変数
ローカル変数
ローカル変数とは、メソッド内で宣言された変数のこと。必ず初期化しなければならない。インスタンス変数と違い、デフォルト値をとらないからである。ローカル変数は、メソッド内で生まれメソッド終了時に消滅する。ローカル変数自体はヒープ上に置かれる事はない。スタック上に存在するのである。
ローカル変数がオブジェクト参照である場合は、そのオブジェクト自体はヒープ上に存在する。
インスタンス変数と同じ名前を付ける事ができる。これをシャドウ化という。
ローカル変数に使用できる修飾子は、「final」のみである。
シャドウ化の例
class Super{
int height = 178 ;
void getHeight(int height){//シャドウ化
height = height ;
}
}
class Test{
public static void main(String[] args){
Super s = new Super() ;
s.getHeight(180) ;
System.out.println(s.height) ;//��
}
}
この例は、誤り。コンパイル、実行はできるが「height = height」がどのheightを指しているかわからない。この例を実行すると、�，�178を表示する。すなわち、ローカル変数に180を代入しただけ！という事になる。
代入先をインスタンス変数にするには、左辺のheightがインスタンス変数であることを示すには、キーワードthisを使用すればよい。
すなわち、this.height = height ;
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